Enuff Z’nuff 中期(1994〜1997)のアルバムまとめ

Enuff Z'nuff (w/ DV)

ここからは国内/海外で発売時期が違っていたり、曲が昔のものだったりするため、およその発表された時期でまとめてあります。

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1993年3rdアルバム発売時にMotley Crueのヴィンスニールにドラムのヴィッキーを引き抜かれ、代わりにRicky Parentが加わったイナフズナフ。海外でのレコード契約はこのごたごたで思うように進まなかったのですが、ここ日本においては、これまで書き溜めていた楽曲を一気に吐き出すかの如く立て続けに4枚のアルバムがリリースされることになります。

『1985』(1994年)

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文字通りデビュー前1985年ごろの音源を集めたアルバム。若い頃だけあって哀愁感はほとんど感じられませんが、作曲センスはこのころから卓越したものがあり、学園ものに使われそうな弾けた楽曲が揃っています。


Day by Day


You Gotta Hold of Me (unreleased promo video)

『Brothers』(1994年)


ドラムが抜けたためチップとドニーの二人を中心に作られたアルバムになります。
日本では1994年にChip & Donnie名義の『Brothers』として発表されましたが、海外ではEnuff Z’nuffのアルバム『Seven』として1997年に発売されました。(詳しくはこちらでも)
これまでのハードにロックするイメージからかけ離れた、肩の力が抜けた落ち着いた曲で構成されており、しかも秀逸なものばかり。
個人的に大好きなアルバムです。
特に「Downhill」、「On My Way Back Home」など素晴らしすぎる楽曲が並んでおります。
Wikiの情報によると、脱退したはずのギターのデレクがこの穏やかなアルバムでもいい味を出しているようです。


Downhill


On My Way Back Home

『Tweaked』(1994年)

こちらは『Brothers』とは趣が異なり、どちらかというとちょっぴりダークでブルージーな曲が並んでいます。
世間は、Nirvanaの『Nevermind』(1991年)、『In Utero』(1993年)と音楽業界をグランジが席巻している真っ只中で、このアルバムも多分にその影響を受けていると言われています。
それでも「We’re All Alright」などキャッチーな曲があったりとバリエーションの富んだ良いアルバムになっています。
ギターのデレクが脱退し、メジャーデビュー前にイナフズナフに在籍していたギタリスト、ジーノ・マルティーノを呼び戻したこともあり、ほかのアルバムでは聴けないブルージーな展開があったりします。


We’re All Alright


Bullet From A Gun

『Peach Fuzz』(1996年)

未発表曲集ではあるのですが、これがまた内容が素晴らしく、いい曲がたくさん入っています。
「Happy Holiday」や「Message Of Love」などなど、どこからこんなメロディが浮かんで来るんだ?と驚く曲ばかりです。

クレジットによると、下記のようにDr:リッキー、G:ジーノ中心ですが、DEREKも4曲でギターを弾いています。
DONNIE VIE-Vocal and Guitar, Piano
CHIP Z’NUFF-Bass
GINO MARTINO-Guitar
RICKY PARENT-Drums

ADDITIONAL MUSICIANS
VIKKI FOXX-Drums on 1
DARREN HOUSEHOLDER-Guitar on 11
MICKI FABUS-Guitar on 5
MARK BONJOVI-Guitar on 3
DEREK FRIGO-Guitar on 1,3,6,9
Produced by CHIP Z’NUFF and DONNIE VIE


Message Of Love こんなすばらしいメロディを書けるのはドニーをおいて他になし!ライブで聴いてみたい曲の一つ。


Happy Holiday クリスマス時期にかかる曲ですが、その時だけ聴くのはもったいない。

Rainy Day シンプルイズベスト。あまりライブでやっている印象はありませんが、ドニーのソロ『Goodbye : Enough Znuff』でライブバージョンが聴けたりします。

この頃はまともに活動しているという情報が入ってこないにもかかわらず、思いがけず良質のアルバムが次々と発表された時期でした。

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