Burrn!(2000.4)〜特別企画 魅惑のパワーポップ特集〜
チップのインタビュー
アルバム『10』に伴う来日ツアーを控えてのチップのインタビュー。
これまで10枚のアルバムに対してチップの一言コメント付きのディスコグラフィーもついています。ズナフに割かれているのは4ページ分。
ー ところで、アルバムではドニーとモナコのリード・ギターの配分はどうなっているんですか?
B!2000.04
『ANIMALS WITH HUMAN INTELLIGENCE』以降は、大抵3人でレコーディングしてきたんだ。ドニーとリッキーと俺さ。今回も殆ど同じで、モナコはたまに顔を出してちょこちょこっと弾く感じ。ギター・パートも予め全部書いてあるんで、ドニーが自分で弾いた方が狙いが生きるしね。ドニーは5つか6つ、ソロを弾いている。あと、9曲目の「Bang On」はデリク・フリーゴだ。カート・ファングっていうのは彼の偽名なんだよ。思いっきり弾いてくれてるんで、消すには勿体ないからそのまま使わせてもらった。
やった!カートファングの正体、ここに書いてあった。
ちゃんとした記事としてどこかで読んだんだよなぁと思いながら、見つけられずにいたので今後忘れまいとここに残しておく♪
ー (ドニーとの)いちばん最初の出会いというのは?
B!2000.04
チップ:当時俺がいたバンドをあいつが観に来てたんだ。俺の真ん前で、一挙手一投足を見守っていた。それが始まり。で、親しくなって色々と話を聞いてみると、あいつには親父がいなくて、自分で2人の妹の面倒を見ていることがわかって、その辺から俺が何かと関わるようになっていったんだ。
ー 彼の第一印象覚えていますか?
チップ:まぁ、ショウを楽しんでいるファンの1人としてしか思ってなかったよ。話しているうちに、同じような音楽が好きだったり、共通点が多いことがわかって、友情が芽生えていったんだ。そのうち、あいつが「俺は歌をやるんだ」と言って自分で作ったテープを聞かせてくれたんだが、それがなかなか良くてね。で、ちょうど新しくバンドを組もうとしていた俺が、あいつをシンガーとして誘ったんだ。
ちなみにドニー側から見たチップとの最初の出会いは『炎(1998.11)』でも語られています。内容ほぼ一致(当たり前か)。
他に、Enuff Z’nuffで一番大切にしたい思い出は?という質問に、フロリダでのフェスで8,000人を前にアリスクーパーらと共演したこと、Cheap Trickと共演したこと。ドニーとロビンザンダーが一本のマイクで歌うのを見た時は感動したって話や最近だと元旦のDef Leppardとのショウと話しております。
ドニーとロビンザンダーが一本のマイクで歌うってのはこれのことかな?
Def Leppardは動画見つけられないんだよね。ずーっと探してるんだけど…。
この号では『特別企画 魅惑のパワーポップ特集』と無理やりとってつけたかのようなタイトルの元、ズナフのインタビューの後にThe Szutersのインタビューが載っております。その中でマイクズーターズさんがイナフズナフに誘われていた話に触れています。
チップの一言コメント付きのディスコグラフィー
一部?書き出してみた。
■Enuff Z’nuff
チップ:グレイテスト・ヒッツ。6年掛けて書き溜めた曲の中からベストのものが収録されたんだからね。あの時期の俺達のベスト盤と言える
B!2000.04
■Strength
チップ:ちょっとした成熟。曲の深みを追求するという成長を見せ始めた時期だね。予算にも余裕があって、今考えてもかなり充実した仕上がりだ。大してプロモーションしてもらえず不愉快な思い出もあるが、制作自体は良い思い出になっている。バンドもノっていて、結果的に負債を背負うことにはなったものの、自信に溢れていて何も怖くないって感じだった。実は今もって、これの収益は俺たちに入ってこないんだけどね。
B!2000.04
■Animal with Human Intelligence
チップ:『Arista』から出たやつだ。シカゴで書いて、LAで最小限のオーヴァーダブをした。前作の負債がまだ響いていたんで、これは本当に安く仕上げたんだ。ほとんどスタジオでライブ録りさ。
B!2000.04
■1985
■Tweaked
■Peachfuzz
■Seven
チップ:俺のフェイヴァリットアルバム。ゲストが何人も参加してくれて、とても幅広い作品になった。
B!2000.04
■Live
■Paraphernalia
■10
胸キュンパワーポップアルバム名鑑
そして締めに『胸キュンパワーポップアルバム名鑑』とやらが載っており、日頃パワーポップに馴染みのない人たち向けにBurrn!誌が考える90年代のおすすめパワーポップアルバムが載っております。ありがたい。ほとんどがズナフ、Jellyfish、Mr.Bigあたりに絡んでいる9枚。
FLYING DOG/PAUL GILBERT
2曲目は言わずと知れたEnuff Z’nuffの未発表曲(当時)。
HEY! ALBUM/MARVELOUS3
BUBBLEGUN/THE MERRYMAKERS
BELLYBUTTON/JELLYFISH
MINOR CHORDS AND MAJOR THEMES/GIGOLO AUNTS
THE TUESDAYS/THE TUESDAYS
ズナフのカヴァーバンド^^/。
うちのサイト、ズナフよりこのバンド目的でお越しの方が多いかもというくらい未だに気にしている人が多い感じ。
SHOW WORLD /REDD KROSS
LIFE/NELSON
ちなみにNelsonはアルバム『Imaginator』でEnuff Z’nuff絡みの曲を2曲やっています。
FREAK CITY SOUNDTRACK /MATERIAL ISSUE
CHEAP TRlCKのリック・ニールセン、ENUFF Z’NUFFのチップ・ズナフ、ギルビー・クラーク等がゲスト参加。
おまけ
Burrn!はいろんなアーチストを表紙にしてくれているけれど、Enuff Z’nuffは表紙になったことがありません。上り調子のいい頃に表紙にしてくれていたら今頃はもっとパイが増えていてもう少し実績に見合う活動ができているのではと思う今日この頃。
表紙に恵まれていないバンドとして、Dizzy Mizz Lizzyなんかも。
同時期来日のHelloweenやExtreme、Mr.Bigやらはすべからく表紙になりました。規模は違うかもしれないけど、今回のDizzy Mizz Lizzyのツアーは特別感があっての大成功の部類だと思うし、日本のHM /HRの裾野を広げることができるこのようなバンドを表紙にしないとまずいのでは。
あの時表紙にしておけば良かったと後になって後悔するよBurrn!さん!