
月刊ハードロックマガジン「炎」。
文字ばっかで写真がほとんどないので手に取りづらいナイスな雑誌。
1998年といえばイナフズナフの初来日公演があった記念の年。
そう、この号は来日公演時のインタビュー。
1993年にプロモーションで来日していますが、ライブでは1998年が初なんです。
6ページにわたるチップとドニーのインタビューで、ハイテンションなドニーに対し冷静なチップという構図になっております。
いろいろ話してくれていますが、その中で結成のきっかけが興味深いので載せておきます。
ー :…そもそもお二人が出会ったのはいつだったんですか?
炎 (1998.11)
ドニーヴィー:俺がすごく若かった時、チップはシカゴですげえラウドな、パンクっぽいバンドやっていたんだ。俺は彼が目の前で強烈なプレイをするのを見て「wowチップ、俺のアイドルだ」って夢中になった。だからバンドからシンガーが抜けたとき「こいつはチャンスだ!」と思って。俺と一緒にオーディションを受けた奴もいたんだけど、俺は「こんな親父とプレイしたいのか?俺と一緒にやるべきだ」って言い張った。でチップは俺をとってくれたってわけ。
ー :イナフズナフがドニーにとってはじめてのバンドだったわけですよね。
ドニーヴィー:あー俺は16歳でチップが23歳の時だった。それからずっと一緒にいるってわけさ。もちろん喧嘩もしたけど、でもいつもチップは俺をガキ扱いだったからなあ。友達っていうよりブラザーって感じなんだ。だけど1番重要な事は、俺たちがバンドの中で良いケミストリーを生み出せるってことなんだよ。だから絶対に離れないって約束したんだ。ソロなんかもやらない。ケミストリーを壊したら何かを失ってしまう。ポールマッカートニーもジョンレノンも素晴らしいけどビートルズには及ばないよ。
7歳も年上のチップはドニーからすれば地元のアイドルだったわけね。
それにしてもメジャーデビューしてから約10年、アルバム9枚発表していながら”絶対に離れないって約束したんだ”って健気だね。まだまだこの時点でも初心を忘れていません。
この来日はアルバム『Paraphernalia』に合わせたツアーでしたが、このアルバムのアナログ化は次でしょうか。25周年記念とかなんとかで。
初来日公演からはや25年。
現在、お互い別々の道を歩んでおります。