炎 (1998.8)〜明るさを取り戻したガラスのハート〜

Enuff Z'nuff (w/ DV)

アルバム『Paraphernalia』が1998年7月17日に発売を控えての『炎』編集長、平野さんのインタビュー。力入っています。

時代が変わり、バンドを取り巻く環境も様変わりし、バンドとしては、ギリギリ踏ん張っていたきつい頃だと思います。
未発表曲を集めたアルバムは出ていたものの、ずいぶん久しぶりの純粋な新作ということで相当期待していました。

6ページにわたりチップが、前スタジオアルバム『Tweaked』からの約4年のブランクのことや今作のゲストCheap TrickRick Nielsen他について語り尽くしています。

ー :今回のアルバムに収められたマテリアルに関して、あなたとドニーの作曲の比率はどのようになっているのですか?
チップ:基本的にはほとんどの曲を2人で一緒に描いている。でも実は、これまでずっと、俺のお気に入りの曲はほとんどドニーが1人で書いたものなんだよ。今回のアルバムの中ではサムデイルーザーオブザワールド。彼は、俺がその曲を気に入っているのを知って、俺のクレジットも載せてくれたんだ。とにかくイナフズナフの曲の中で、最も強力でエモーショナルなものは、すべてドニーが書いているんだよ。本当に彼は才能のあるソングライターだと思うね。

炎 (1998.8)

ほんと、ドニーが作る傷心曲は天下一品。
他のインタビューでも大人なチップですが、この時も真にドニーを立てていることが分かります。
大・絶・讃!

ー :メジャー時代に大きなツアーを体験できて良かったとおっしゃいましたが、日本にはプロモーションで1回しか来たことがないでしょ?今回は早々に来日が決まったとのことですね。
チップ:うん。プロモーションで行った時のことはよく覚えている。あんな素晴らしい国でプレイできるなんて、ワクワクするよ。初めてのジャパンツアーだから、ライブは全て録音しようと思ってるんだ。もしかしたら、『at Budokan』みたいなアルバムが出来るかもしれない。(笑)

炎 (1998.8)

録音していたのが表に出ているのは、Steve Stevensがアンコールでゲスト出演した東京のあの夜だけですかね。バンドが持ち込んだ映像がブート屋で売られていたらしく、その後の『炎』の広告で出ていたりします。(おいっ)

炎(1998.12)

大阪のライブが聴きたい。相当良かった記憶だから。大阪はマサイトーさんもいたはず。

この号ではインタビューのほか、ディスコグラフィや今作アルバム評が載っています。アルバム評ではなんと他のアーチストのアルバムを抑えてトップ掲載。期待の現れでしょうか。星は4/5。

下はこの号で掲載されているアルバムの広告。

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