Chip Z’nuff – THE FULL 44 MIN CONVO インタビュー(2021)

Chip,Derek,Vik ...

THE FULL 44 MIN CONVO インタビュー

インタビュー概要

この対談は、ロックバンドEnuff Z’nuffのメンバーであるChipとインタビュアーToddによるもので、Chipの音楽キャリア、バンドの歴史、コロナ禍の影響、個人的な経験や趣味について幅広く語っています。なお、このインタビューは2021年のものでアルバム『Hard Rock Nite』直前のものになります。
個人的に興味を惹かれたのは、無人島に持って行くレコード3枚!

Enuff Z'nuff Chip Z'nuff – THE FULL 44 MIN CONVO

Chipは、バンドの長い歴史と音楽への情熱を振り返り、1980年代初頭に結成以来、良質なレコード制作を目指してきたと。影響を受けたバンドとして、Beatles、Led Zeppelin、Cheap Trickなどを挙げ、特にBeatlesのカバーアルバム『Hard Rock Nite』を近日リリース予定と紹介しています。
(このアルバム出して以来、Beatlesの曲のライブセトリ占有率があがっちゃって…。フェスなどではいいんだろうけど、単独ライブではオリジナルで攻めて欲しいもんです。)
話は2020年のコロナ禍のことだったり豪州初ツアーのことなど。音楽以外の話題では、家族の影響で幼少期から多様な音楽に親しみ、Queenのコンサートが初のライブ体験だったと。スポーツでは地元シカゴのチームを応援(カブスの名前も出てたけどどちらかというとホワイトソックスファンなんだろうか)し、過去に野球のトライアウトを受けた経験も。危険な体験として、車に轢かれそうになったエピソードを語り運命的な幸運に感謝しているとも語っています。
現在はソロアルバムや自伝執筆、若手アーティストのプロデュースにも取り組む多忙な日々を送り、2022年には大規模ツアーが予定されていることも。自伝は映画化を望んでいることも語っています。
Chipの音楽への情熱が、対談全体を通じて伝わる内容となっていますね。

スティーヴン・アドラー(Steven Adler)について

Chipは、スティーヴン・アドラーと一時期一緒に生活しており、特に、アドラーがドラッグやアルコールからの回復を目指していた時期に、Chipの家に約1か月滞在したとのこと。この時、アドラーが安全な環境にいられるようにサポートしようとしたものの、完全には成功しなかったと振り返っています。
また、アドラーのバンド「Adler’s Appetite」で約8年間一緒に演奏した経験があり、彼を「兄弟のような存在」と表現するなど、深い友情が伺えます。
Chipアドラーのドラム演奏について高く評価していて、特に、ガンズ・アンド・ローゼズのアルバム『Appetite for Destruction』の録音では、クリックトラック(メトロノーム)を使わず、自然なリズムで演奏したこと、そのスウィング感や独特な音色が素晴らしいと。アドラーのドラムは、クイーンフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの影響を受けているとも語っています。
他にChipのソロアルバムにアドラーが参加していることや、スタジオで即興で叩いたビートを大量に録音し、今後の作品にも使えるほどの素材があると話しています。

今のテクノロジーだとこういう素材でなんとかなっていくもんなのかね。それはそれで楽しみね。

無人島に持っていくアルバム

Toddが「無人島に持っていくアルバム3枚」を尋ねると、Chipは以下の3枚を選びました。

The Beatles – The White Album

Beatlesの大ファンであり、彼らの音楽が自身のキャリアやバンドに大きな影響を与えたと語っています。

Pink Floyd – Wish You Were Here

Pink Floydのこのアルバムも、Chipの音楽的インスピレーションの源として挙げています。

Cheap Trick – Standing on the Edge

Cheap TrickChipの大きな影響源の一つで、このアルバムは特に彼のお気に入りだと語っています。理由として、Cheap Trickがこのアルバムをラジオ向けではなく純粋なロックアルバムとして制作し、生の演奏にこだわった点を高く評価。Todd Rundgrenがプロデュースしたこのアルバムは、シンセサイザーや裏でのテープ使用がなく、バンドの生のエネルギーが詰まっていると語っています。

追加で選んだ4枚目のアルバムは

3枚を選んだ後、Chipは「もう1枚追加していいか」と尋ね…、

ChipRadioheadのこのアルバムを「素晴らしいレコード」と称賛。Radioheadの音楽は、ポップ、ロック、メタル、プログレなど多様な要素が混在し、ジャンルを超えた革新性が自身のバンドイナフズナフの音楽性と通じる部分があると評価しています。彼はRadioheadのライブパフォーマンスも高く評価しつつ、普段はCDで聴くよりもライブでその魅力を感じるタイプだと語っています。


やっぱChipはイギリス産が好みなのね。
Radioheadのような同じ世代のバンドが過去の大物と一緒に選ばれているところがいいですね。4枚目だけど…。私もこの4つの中ではリアルタイムなこともあってこのOK Computerが大好物です。

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