Enuff Z’Nuff Xtra Cherries LP – Calling Us A Rock Band Would be a Disservice! 20250719
この動画のタイトルがどこからきているのかがいまいちわかりませんが、とりあえずインタビューの内容を残しておきます。
むかし話
インタビュアー:私はロバート・カブトー、今日のグローバルマインドでは、イナフズナフのチップズナフと、7月25日にリリースされる21枚目のスタジオアルバム『エクストラ・チェリーズ』について話せて嬉しいです。チップ、ようこそ、ありがとう。
チップ:こちらこそありがとう。新しいレコードについて本当に嬉しいよ。ABCのアマンダが僕たちをめっちゃ働かせてる。今ツアー中なんだ。かなり忙しくて、8月の半ばまでこの仲間たちと路上にいるよ。イナフ・ランを終えたばかりで、毎日いろんな電話をこなすのが大変だけど、全国のジャーナリストが新しい『エクストラ・チェリーズ』のレコードについて話したいって言ってくれて、本当にありがたい。めっちゃ励みになるよ。
インタビュアー:大好きだよ。アルバムの話に入る前に、2024年5月にトリックスターとツアー中だったとき、グッズブースで少しだけ会って挨拶したよね。
チップ:うん、それはライブ後にファンとちょっとだけ話すチャンスなんだ。実はそこにいるのが好きで、みんなが「ただグッズ売るためにいるんだろ」って言うけど、違うよ。挨拶しにそこにいるんだ。これまでのサポートに感謝してる。いつも変わらないよね。1991年のものを見つけたんだけど、見えるかな? ドニーとデレクがサインしてくれたやつ。多分1991年のクロコダイル・ロックでの公演だと思うけど、ネットで情報が見つからなかった。
インタビュアー:クロコダイル・ロック? それはどこだっけ?
チップ:ペンシルベニア州アレンタウン。
インタビュアー:アレンタウン、そうだ。あの夜、ビリー・ジョエルの「オール・イン・タウン」を少しやったのを覚えてる。あの公演は確かにそこだったけど、セットリストや詳細はネットにないね。チケットの裏にバンド名はなかったけど、1991年って書いてあった。もう存在しないロッククラブだけど、アレンタウンは今も活気のある小さな町だよ。
チップ:うん、いい人たち、美味しい食べ物、素晴らしいロックンロールの場所だ。何年かに一度は訪れてたけど、残念ながらもうない。でもいい思い出がたくさんある。いろんなロックバンドがそこで演奏してたし、昔はいいシーンだった。バッドランズやミスター・ビッグの連中とも一緒だった。あの会場は2つの部屋が一つになってたんだ。
インタビュアー:その通り! 君の記憶力の方が僕よりいいね。僕は一度しか行ったことなくて、ガールフレンドと一緒に見に行ったんだ。今はジャージーに住んでるから、そこから1時間くらいかな。
チップ:そういえば、道の向かいに幽霊が出るホテルがあったよね。
インタビュアー:マジで?
チップ:どのバンドもそこに泊まりたがった。サウンドチェック後に12マイルも離れた場所まで行くのは嫌だったから。そのホテルにチェックインしたら、「そういえば、この部屋、幽霊が出るんだよね」って言われたよ。僕らは「最高、幽霊大好き!」って一晩中待ってたけど、結局見つけたのは向かいのドラッグディーラーだけだった。
インタビュアー:幽霊部屋で追加料金取らなかったの驚きだね。
(中略)
アルバム『Xtra Cherries』
インタビュアー:さて、時間も気にしなきゃ。アルバム大好きだよ。最初の曲「ハートビート」がファンへのラブレターみたいで素晴らしい。このリードトラックを作った経緯と、ファンへの思いを教えて。
チップ:もちろん、ロバート。僕にはただのポップソングなんだけど、いつも曲を探してる中で、これを見つけた。シンプルなストーリーで、ピアノだけでアカペラっぽくしたんだ。イナフズナフの新しい一面を見せたくて、1日で録ったよ。聴いたら涙が出た。僕の声が特別ってわけじゃないけど、ストーリーと曲の流れが好きだった。ピアノのパートも美しくて、20枚目のアルバムのいい導入になったと思う。普通のバンドは派手でパワフルな曲で始めるけど、そうじゃなくてもいい。ポップな曲で始めて、後に重い曲で盛り上げるんだ。
インタビュアー:いいオープニングだと思ったし、ファンへのメッセージとして素晴らしいと感じた。
チップ:ありがとう。そうだと思うし、誇りに思うよ。コンサートでやるかもしれないけど、僕らのショーはハードロックやヘヴィメタルが多いから、パワフルな曲をセットリストに入れるけど、ポップな曲も入れるとファンが喜んでくれる。
インタビュアー:このアルバムにはチープ・トリックのロビン・ザンダー、ヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンやジャーニーのロバート・フレッシュマン、ニール・ショーン、スティーヴ・アドラー、スティーヴ・スティーヴンスみたいなレジェンドミュージシャンが参加してる。どうやって曲に合った人を選んだの?
チップ:選んでないよ(笑)。アルバム作ってるとき、素材はすでに書いてあって、ジャーニーの曲は35年前にニール・ショーン、ドニー、僕でシカゴのレコーディング会社で作ったんだ。サイクロプス・ブルース・バンドをプロデュースしてて、グレッグ・リコやプレーリー・プリンス、ロス・ヴァロリーも参加してくれた。ニール・ショーンがギターで入ってくれて、デイヴ・デニーってスティーヴ・ミラーの曲を書いたプロデューサーと一緒にやった。ニールはレス・ポールとマーシャルアンプで、僕は直接コンソールに繋いで、ドニーはグランドピアノで、1、2テイクで録った。オーバーダブなしで、めっちゃ楽しかった。ニールもイナフズナフのファンだし、僕らもジャーニーのファンだから。その後30年経って、ハービー・ハーバートが「ニールを新しい曲に呼んだら?」って言ってくれて、連絡したけど、会社が変わってて難しかった。でも、僕のライブラリーに400、500曲あって、そのトラックを見つけて、ボーカルもメロディも何もなかったけど、ライブ感があって昔のレコードみたいだった。ロバート・フレッシュマンに連絡して、ニールとドニーと録った曲を聴いてもらったら、15分で歌詞とメロディを作って、次の日シカゴで録音した。彼のソロアルバム『エモーショナル・アトラス』にも僕がベースで参加してるよ。ジャーニーファンには特別な曲だと思う。
Donnie Vie
インタビュアー:ドニーについて聞きたいんだけど、最後の曲「シャイン」にロバート・フレッシュマンと一緒に参加してるよね。ドニーとの関係修復の試みだった? 過去に色々あったみたいだけど。
チップ:どのレコードもオリーブの枝だよ。僕の方では何もわだかまりはない。ドニーにはめっちゃリスペクトがあって、毎回1、2曲に参加してもらってる。テレビや映画で使われるかもしれないし、ドニーが報われるチャンスになればいい。ただ、「シャイン」ではドニーは歌ってなくて、ロバート・フレッシュマンと僕だけ。ドニーはピアノで参加して、昔一緒に書いた「Sanibel Island」をこのアルバムで再録した。エアロスミスの「ドリーム・オン」みたいに、昔は注目されなかった曲が後で受け入れられることもあるからね。ドニーは最初からニール・ショーンと一緒にデモを作ってたから、この曲にふさわしいと思った。9月にディスターブドやスマッシング・パンプキンズ、リチャード・マークスと一緒にロックンロール殿堂入りするし、いいエネルギーが感じられるよ。ドニーは13年バンドにいないけど、歴史の一部だし、レガシーをリスペクトしてる。
未発表曲
インタビュアー:400曲くらいのデモがあるって言ってたけど、ドニーが歌ってる昔の曲でレトロアルバムを出す予定は?
チップ:あるよ、ロバート。2、3年前に『デモズ・アンド・レアリティーズ』って40曲の未発表曲を出した。ドニーと僕で録ったやつで、バンドが動いてなかった時期にクレオパトラ・レコードのブライアン・ペレイラが声かけてくれて、選んだ40曲をクリーニングして出した。ドニーは最初乗り気じゃなかったけど、仕上がりを聴いて「いいエネルギーだ」って賛成してくれた。ファンが未発表曲を聴けるのはいいことだし、もっとあるけど、今は新曲に集中したい。ファンは新しいものを求めてるから。将来、ジーン・シモンズみたいなボックスセットを出すかもしれない。20、30アルバム分になるかな。ライブ盤やレア曲も含めて、特別なものになると思う。
Frigo Family
インタビュアー:デレクも古いデモの「ユー・メイク・ミー・ワント・トゥ・ライ」に参加してるよね。最高のスリーなブルースロックだ。
チップ:うん、ロバート。フリーゴファミリーとはずっと親しいよ。ジョニーは素晴らしいソングライターでベーシスト、バイオリニストで、イナフズナフのアルバムにも参加してくれた。デレクはアラン・ホールズワースやトニー・マカパインが好きだったけど、ロックも聴いてて、父親の影響もあって素晴らしいギタリストだった。カタログから彼のソロをこの曲に組み込んだんだ。まるで同じ部屋で弾いてるみたいで、彼の演奏が大好きだから全曲でやりたかったくらい。デレクは生きてるときは手強い奴だったけど、素晴らしい人間で、過小評価されてたソングライターだ。スポットライトを当てられてよかった。
Robin Zander
インタビュアー:その曲にはロビン・ザンダーも歌ってるよね?
チップ:うん、昔ロビンと『ストレンジ・タイム』ってアルバムでキンクスの「オール・デイ・アンド・オール・ザ・ナイト」を一緒にやった。ロビンがチープ・トリックで最初に覚えた曲だったって。今回の「ユー・メイク・ミー・ワント・トゥ・ライ」のコーラスで使ったんだけど、ダックス・ニールセンのドラムと合わせて最高の組み合わせになった。
インタビュアー:時間も気にしなきゃ。話してくれてありがとう。アルバム大好きだよ。ニューヨークやニュージャージーに戻ってきたら絶対見に行くよ。
ロックンロール殿堂とドキュメンタリー『Strength and Innocence』
チップ:ありがとう、ロバート。9月にディスターブドやスマッシング・パンプキンズ、リチャード・マークスとロックンロール殿堂入りで、9月14日にリアルトシアターで演奏する。来年はイナフズナフのドキュメンタリー『ストレングス・アンド・イノセンス』が出るよ。バンドの歴史を全部さらけ出す。自分たちで書いた物語だから、楽しみにしてて。みんなのサポートに感謝。『エクストラ・チェリーズ』は来週発売だよ。
インタビュアー:本当にありがとう。気をつけて。
チップ:じゃあ、また。神の祝福を。
