今月はMr.Bigのライブに参加してきました。
そのMr.Big、Enuff Z’nuffと縁もゆかりもあったわけで(おっと、セーソクさん降臨)、ここにその関係を残しておきます。
ところでMr.Big、本当に解散なの?
(アルバム作るのに?そのアルバムに伴うツアーをやらないわけはないんじゃ…)
■共にデビューが1989年と一緒。デビュー後、一緒にツアーで回っていたことも。
Eric: …僕らのツアーでイナフズナフが前座を務めた時は、彼らのショウの最中に照明を落として、上から大量の花を投げ入れたっけ。
Burrn!presents 炎 vol.5
おいおい。
ツアーによくある前座バンドに対するいたずらについて話すエリック。しかし、このいたずらがなかったらイナフズナフの話はこの本にも出てこなかったということか。
■Paul Gilbertのソロアルバム『Flying Dog』に収録されている「Girl Crazy」にはChip Z’nuffとDonnie Vieがクレジットされています。
イナフズナフのデモテープにあったこの曲を気に入っていたという話はポールのインタビューに出てきています。
Paul:(チップズナフとの共作はどんな風に進めていったのかと聞かれ)いや、あれは元々イナフズナフのデモテープに入っていた曲なんだよ。彼らはデビューアルバムを発表した頃、Mr.Bigのサポートを務めたことがあるんだけど、その時エリックが彼らから受け取ったデモに入っていた曲なんだ。エリックは僕が彼らのファンだってことを知っていたから、そのテープを僕にくれた。そのデモの1曲目に入っていたのがあの曲さ。いつ彼らのアルバムに入るのかと心待ちにしていたけど、いつまでたっても出てこないから、今回「だったら僕に演らせてくれ」とチップに頼んでみたんだ。自分で聴いてみたくて演ったようなものさ。(笑)
炎 1998年12月号 Paul Gilbertインタビュー
結局Enuff Z’nuff名義で発表されたのはポールが聴いたと思われるdemoバージョン。2021年にメジャーデビュー前の音源集として発表されました。結局ズナフとしては正式に録音していないんだな。
■Donnie Vieのアルバム『Beautiful Things』の冒頭を飾る印象的なギターはPaul Gilbert。演奏を頼まれたポールは無償で参加しています。
■Donnie VieはMr.Bigトリビュートアルバムで「Green-Tinted Sixties Mind」をカバーしています。
(アルバム参加の経緯もどこかで読んだんだけど。初めはボーカルのガイドをつけるだけという話だったのに…うんぬんで、その仕上がりには納得いっていないとかなんとか。)
この曲の作者はご存知Paul Gilbert。で、ポールはこの曲を作る際Enuff Z’nuffの1stアルバムに収録されている「For Now」(作者はDonnie Vie)からインスピレーションを受けたと語っています。(炎1998年12月号)
Paul:彼ら(Enuff Z’nuff)は常に僕にインスピレーションを与えてくれる。彼らも僕も同じようにビートルズから影響されているわけだけど…僕がピアノで弾ける曲のほとんどはビートルズじゃなくてイナフズナフの曲なんだ(笑)。このファーストアルバムを聴いて、僕は一発で彼らのことを好きになってしまった。「New Thing」と「Fly High Michelle」がベストチューン…それと、ここに入っている「For Now」という曲が、実は僕が「Green-Tinted Sixties Mind」を書いた時のインスピレーションを与えてくれたんだ。
炎 1998年12月号 ポールギルバート厳選おすすめパワーポップアルバムより
同誌では『ポール・ギルバート 厳選おすすめパワーポップアルバム』の項で、選んだアルバム6枚のうちの1枚にイナフズナフのデビューアルバムを選んでおり、その中で上記の話をしています。他にはThe Beatlesの『A Hard Days Night』やThe Wildheartsのベストアルバム、Cheap Trickの『At Budokan』、The Szutersの『American Pop』、Todd Rungrenの『Nearly Human』。
てんでバラバラやな。
■Paul Gilbertのアルバム『King Of Clubs』に収録されている「Girls Who Can Read Your Mind」の歌詞にDonnie Vieが出てきます。hahaha
下のリンク先の動画でドニーがそのことを語っています。
■YouTubeいつぞやのハロウィンライブではポールとドニーが同じステージに上がって演奏しています。「Little Wing」の終盤では、ギターソロパートが戻ってくると待ち構えるポールをよそに酔っ払いドニーが最後までソロを弾き倒して(弾き崩れて?)います。ドニー、目が逝っちゃってますね…。
この時の動画について書いたページが残っているので、復活させてみました。→こちら
こう見てくると、「Mr.BigとEnuff Z’nuffの関係」というか「Paul GilbertとDonnie Vieの関係」だな。