
音楽雑誌『SPIN』の「5 Albums I Can’t Live Without」(私が生きていく上で手放せない5枚のアルバム)のインタビュー記事です。どうやら連載企画のようですね。
元「Enuff Z’nuff」のリードシンガー&ソングライターであるドニーヴィーが、自分自身について、そして自身に大きな影響を与えたアルバムを紹介しています。
それではどうぞ。
自分自身について
最もよく知られていること
「私は何で一番よく知られているのか?」それは聞く人によるよね。
でも公式には、1985年から2000年まで、そして2007年から2013年まで、バンドEnuff Z’nuffの主要ソングライター兼オリジナル・リード・シンガーだったよ。それ以外のことは俺の責任じゃない。
実際、一部の人たちからは「何でも知っていて、何でもできる男」として知られているらしい。
俺の言葉じゃないけどね。
現在の街
今はイリノイ州ブルー・アイランドの自分の家にいるよ。
本当にいたい場所
フランスのリヴィエラにある自分の巨大な大邸宅にいたいな。そこで何してると思う? おそらく1500万ドルの自分のボートで、一人で暴飲暴食してるだろうね。
今ワクワクしていること
明らかに、これまで作った中で最高のレコード『Beautiful Things』(7月31日発売)のリリースだよ。Wicked Cool Records(Renegade Nation / Little Steven’s Underground Garage)から出たんだ。やっとまた素晴らしいレーベルに所属できて本当に嬉しい。ちゃんと動いてくれるところだよ。はは。
今のところツアーの予定はまだない。2〜3本の短い公演をちょこちょこやってる。オープニングもヘッドライナーも両方。理にかなっていれば何でもいいよ。
これからのプロジェクトについては、アイデアにはオープンだ。誰か上手くて面白い人とコラボレーションとかも悪くないな。それ以外は、クールな新しいものを思いつくのに特に困ったことはないよ!
今の音楽コレクションにはたくさんあるもの
棚に空きがあること。俺はただクールなステーションをつけて流れてくるものを聴くだけ。あとTikTokの動画やInstagramをスクロールしてる。そこでたくさんクールな新しいものを聴いて、すごく気に入ってるよ。俺は一度も特定のジャンルにこだわったことがない。同じレコードに少なくとも3つのジャンルを入れたことだってある。実際、人生でCDやレコードのコレクションを持ったことは一度もない。17歳のときに強盗に参加して約千枚もの巨大なコレクションを手に入れたことはあったけど、それを手元に残すことはできなかった。でも、世の中に存在するすべてのストリーミングテレビチャンネルは全部持ってるよ。
俺はそういう奴だ。
5枚のアルバム:私には手放せないもの
1. Enuff Z’nuff『Enuff Z’nuff』
これがないと、今でも仕事ができていなかったから。はは。
イナフズナフのデビューアルバム。
チップズナフと1984年にバンド結成し、デビューしたこの時は1989年。すでに膨大な楽曲群がありました。その中の選りすぐりの10曲。
ただし、この当時の未発表曲が発表されるたびになんでこの曲を入れなかったんだ?という意見も出てきたり。それくらいすでに彼らにはたくさんの良い曲がありました。
以下、5枚のアルバムをドニーがあげてくれています。
こういう企画はいつ読んでも興味深いもんですね。ありがとー。
2. The Beatles『Help』
ビートルズの中で一番好きなアルバムというわけではないけど、「Ticket to Ride」が入っているんだ。あの曲が小さな頃の俺の耳を最初に捉え、この長くてクレイジーな旅へと導いてくれた。
3. Rush『2112』
このレコードが、ビートルズやパワー・ポップ、ブリティッシュ・インヴェイジョンといった、主にフックとボーカルとシンプルさに焦点を当てた音楽だけから、ミュージシャンシップや抽象的な構造へと、俺の音楽の嗜好を広げてくれた。
4. Andrew Lloyd Webber『Jesus Christ Superstar』
正確になぜ手放せないのかはよくわからないけど、いろんなレベルでこのレコードは今でも俺に強く訴えかけてくる。曲、物語、キャラクターを演じるシンガーたち。驚くべきものがたくさん詰まっている。そして今でも色褪せず、俺に影響を与え続けている。今日聴いても、同じように心を揺さぶられるよ。
5. Various Artists『Motown the Very Best of the 60’s』
これがソウルやR&Bの偉大さ、そして俺の魂に深く根付いている素晴らしい黒人アーティストたちを教えてくれた。ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、テンプテーションズ、シュープリームスなど。俺の歌には、パワー・ポップと同じくらいモータウンの要素がたくさん入っている。
モータウンの代表曲がたくさん収録されているこのアルバムにはSmokey Robinson and the Miraclesの「The Tears Of A Clown」も収められており、イナフズナフはメジャーデビュー前の音源を集めたアルバム『1985』でこの曲をカバーしております。
個人的には、いわゆるパワーポップのアーティストより、モータウンの曲の方がすんなり耳に入ってきます。
洋楽を聴き始めた1982〜1983年頃に接したアーティストの中でも、Culture ClubやHall & Oatesが好きな部類だったことが影響しているからかもしれません。 パワーポップを謳うバンドや関係するコンピレーションCDを買って聴いてみても、ピンとくることは少ないんよね。
だからなのか、特定のジャンルに偏らないドニーの音楽性の深さや意外性にハマっているのかも。
6. Led Zeppelin『Led Zeppelin II』
これがヘヴィなギターと、多くのヘヴィ・ロック・バンドがやるような力強いフル・スロートのファルセット・ボーカルへの扉を開いてくれた。でも俺はそれをうまく真似できたことは一度もない。

