ちょっぴりダークでブルージー、綺麗なメロディーが際立つ『Tweaked』

アルバム『Tweaked 』（1994）

アルバム『Tweaked 』（1994）

アルバム概要

Japan 21 Nov 1994

日本では1994年に発売されたアルバム『Tweaked』。

1994年といえばNirvanaが前年に『In Utero』（1993年）発表し音楽業界がグランジに染まっている頃。このアルバムも多分に時流の影響を受けていると言われています。ただ、作成した時期はアルバム『Animals〜』よりも前のようなので、1990年〜1992年頃か。思ったよりも早い頃。
確かにゆったり重めではあるものの、暗さが支配している分光が差し込むがごとく綺麗なメロディーが際立ち、他のアルバムにはない不思議なアルバムに仕上がっています。
幾分ブルージーなのはギターがデレクに代わって入ったジーノマルティーノ（メジャーデビュー前にも在籍）であることも大きく影響しているような気がします。

アルバム全体がチップ度多め？のゆったり重めなサウンドの中にあって、
綺麗なメロディーの「My Dear Dream」
ライブのド定番「We’re All Alright」
超名曲「It’s 2 Late」
曲の始まりから名曲確定の「Has Jesus Closed His Eyes」
このようなキャッチーな曲があり、
他にもチップとドニーのツインボーカルが楽しめる「Bullet from a Gun」
名曲中の名曲「Mr. Jones」
ドニーのシャウトが感情を揺さぶる「If I Can’t Have You」
長尺ブルージーな「Without Your Luv」などなど…
起伏に富んだ素晴らしいアルバムになっています。

イナフズナフは『Too Sweet ! 甘過ぎる！』と思って敬遠している方にはこのアルバムを全編通して聴いてみることをお勧めします。
きっと昇天することでしょう。

収録曲

1.Stoned (Donnie Vie / Chip Znuff) 5:10
2.Bullet from a Gun (Donnie Vie / Chip Znuff) 4:20
3.Mr. Jones (Ricky Parent / Donnie Vie) 5:37
4.My Dear Dream (Donnie Vie) 3:08
5.Life Is Strange (Donnie Vie) 4:02
6.Without Your Love (Donnie Vie / Chip Znuff) 6:14
7.We’re All Alright (Donnie Vie / Chip Znuff) 3:31
8.It’s Too Late (Donnie Vie / Chip Znuff) 4:54
9.If I Can’t Have You (Donnie Vie / Chip Znuff) 3:30
10.Has Jesus Closed His Eyes (Donnie Vie / Chip Znuff) 4:45
11.Style (Donnie Vie / Chip Znuff) 3:05
12.My Heroin (Chip Znuff) 4:19
13.How Am I Supposed to Write a Love Song? (Ricky Parent / Donnie Vie / Chip Znuff) 5:57

リンク

アルバムジャケット

このアルバムもジャケット違いがあります。ここまで来ると何が何だかわかりません。
左は日本盤。左から２つ目は1995年に出たアメリカ盤。左から３つ目は同じく1995年に出たUK盤。一番右は2023年にアナログ化のタイミングで出た（はず）リマスター盤ジャケット。
内容が良かったので当初のお葬式ジャケットも良い印象があり、アナログ化＆リマスター化でもこの世界観だけは残して欲しかったところ。