『Perfectly Imperfect』(2022)
アルバム概要
今のEnuff Z’nuffをリーダーとして、またリードボーカリストとしても引っ張るChip Z’nuffのソロ第2弾アルバムが3月18日に発表されました。(今回は国内盤の発売もあります!)
ファーストソロはチップの専売特許、病みつきになるゆったり&繰り返しの曲が多かったのですが、今回はよりロックしています。
収録曲
1 The Church
2 Welcome To The Party
3 Doctor (I’m Going Down Can You Save Me?)
4 Ordinary Man
5 Heaven In A Bottle
6 Roll On
7 I Still Hail You
8 3 Way
9 Heroin
10 Honaloochie Boogie
11 HEAVEN IN A BOTTLE (REMIX) [BONUS TRACK]
クレジット
Chip Z’Nuff – vocals, bass, guitar, mellotron
Joel Hoekstra – lead guitar on 2, 6, 8
Daxx Nielsen – acoustic drums on 3, 4, 5, 6, 9
Daniel Hill – drums, percussion, orchestration on 1, 2, 7, 8
Steven Adler – acoustic drums on 10
ゲスト参加もJoel Hoekstra (Whitesnake), Steven Adler (Adler’s Appetite, ex-Guns ‘N Roses), Daxx Nielsen (Cheap Trick) と豪華です。さすがチップ、顔が広いだけあります。
試聴
CDが届く前にストリーミングで聴けちゃうのって罪ですな…。
曲紹介
ここんとこのチップのズナフ同様厳かなイントロで始まるこのアルバム。
2曲目「Welcome to the Party」はリリックビデオも作られた本アルバムからの2曲目リードトラック。現Whitesnake、元Night RangerのJoel Hoekstraが参加しています。
3曲目は、あれ?もしかして彼の曲を聴きまくっていて知らず知らずのうちに影響されたのか、それとも”バンドEuropeのファイナルカウントダウン”的な、このアイデアは実は自分なんだよ的なものなのかw(古い人しか知らんな…)と思ってしまいました。(些細なことなんだけど…出だしからだから気になってね…Light Shine On♪)
5曲目は盟友Donnie Vieとの共作曲「Heaven in a Bottle」でリードトラック。
1986-1987年あたりのデモで存在している曲なのですが、公式にはここで初お披露目です。ガチッとしたサウンドに仕上がっておりましてチップの奥さんもMVに出演しています。
アルバム全体を通してドラム以外は基本チップが演奏していてそこに豪華なゲストが絡むのはチップのズナフと同様でソロになろうと変わりなし。
違いといえばチップのズナフではやっていないズナフのセルフカバーがソロではあることでしょうか。
今回は「Heroin」、1stソロアルバムでは「My Town」がそう。
9曲目に収録された「Heroin」はズナフの名盤『Tweaked』に「My Heroin」として収録されていました。今回はよりゴージャスになっているように思います。
「My Heroin」のときもチップメインボーカル。(ドニーのボーカルはちょびっとだけ)
ゆったりテンポの曲が並ぶ中、アルバムを締めくくる「Honaloochie Boogie」はテンポ良くボーカルラインも高めでポップ。Mott the Hoopleのカバーでアルバムの良いアクセントになっています。ドラムは元Guns N ‘RosesのSteven Adler。なので録音時期も古いと思います。
発売形式はCDとストリーミング。
ストリーミングで繰り返し聴いていますが、多彩な顔で魅せる4曲目「Ordinary Man」や、ゆったりテンポの7曲目「I Still Hail You」、グリッター風味でNew Kind of Motionがちらっと顔を出すギターが効果的な8曲目「3 Way」が今のところお気に入り。他の曲もそれぞれ個性を放っておりスケールが大きくなって帰ってきた感があります。これまでよりも自信に満ちたチップのボーカルで統一されているのもいい。
これは傑作かもしれん。
予約してあるCD、受け取りに行ってきた。
Heaven In A Bottle (Remix) [Bonus Track]
注目の11曲目のボーナストラック、ひょっとしたらと一縷の望みを託して聴きましたが、そりゃ入っているはずないよね、ドニーのボーカル。
でもこれ、いつものそんなに変わらないバージョンかなと思いきや全編ドラムレスのアコギバージョン。チップのボーカルも包み込むような優しさに溢れています。言い過ぎ?今回はちゃんとボーナスになっていました。
おまけ
このタイミングに合わせ初ソロ作品『Strange Time』も再発されます。内容についてはこちら。
こちらは「Heaven In A Bottle」の未発表デモ。
もちろんDonnie Vieがボーカル。Thank You!
チップはこのソロアルバムの後、ズナフ本体のアルバムも年内発表するらしく、加えてズナフ本も書いていて、さらに旧譜のアナログ展開も進めていてと大忙し。
チップは有言実行タイプ。
一方のドニーの方は???密かに曲作り進めていると思いたい。
PERFECTLY IMPERFECT: AN INTERVIEW WITH CHIP Z’NUFF OF ENUFF Z’NUFF
Album review: CHIP Z’NUFF – Perfectly Imperfect
INTERVIEW: Chip Z’Nuff (Enuff Z’Nuff) – The ‘Perfectly Imperfect’ Interview 2022